獅子吼城跡

塩川と湯戸ノ沢の合流を見下ろす城山（標高約788m）に築かれ、曲輪の縁を石塁で固めた珍しい山城。巨石が転がる帯曲輪や竪堀、回り込む虎口が立体的で、曇天は石の階調が粘り、夕方の斜光は石積みの凹凸が浮きます。武田一門・江草氏の居城とされ、狼煙ネットワークの中継点だったという背景もロマン。新緑は石の灰色とコントラストが強く、紅葉期は石塁の上に赤が乗って絵になります。広角で石塁の折れと尾根を入れ、望遠で巨石や石肌の苔を切り取ると迫力が出る。雨上がりはPLで反射を整えると質感が倍増。林道は通行規制のこともあるので現地案内を確認し、安全第一で。