
kodak pixpro c1 レビュー・価格・スペック・比較最新情報まとめ
こんにちは。カメラを楽しむメディア「みんなのカメラ」の編集部です。1万円前後で買えるレトロなコンパクトデジカメとして話題になっているのが「Kodak Pixpro C1」。海外メディアやSNSでも「スマホよりローファイだけど、それが楽しい」「ポケットに入れておける超小型カメラがうれしい」といった声が増えてきました。この記事では、海外メディアの実機レビューとユーザーの生の声をもとに、画質・操作性・競合との違いまで徹底的に掘り下げ、kodak pixpro c1 レビューとして「自分に向いているかどうか」がはっきり分かるように整理していきます。
この記事のサマリー

Kodak Pixpro C1は「画質より気軽さ重視」の人に合う超コンパクトなトイデジカメです。

13MPセンサー+26mm相当F2レンズ、フリップ液晶、1080p/60fps動画など価格以上のスペックを搭載しています。

明るい日中スナップでは色が鮮やかでSNS映えしやすい一方、暗所やズーム時の画質はスマホに劣ります。

海外レビューでは「初心者・カジュアルユーザーには◎、経験者には魅力が限られる」という評価が多数です。

FZ45・FZ55・WPZ2やCamp Snapなど競合と比べると、ズームやタフさより“レトロな写りと軽さ”に振り切った一台だといえます。
レビュー要点:Kodak Pixpro C1はどんな人におすすめか
Kodak Pixpro C1を一言でまとめると「画質に完璧を求めない人のための、軽くて安いレトロ系トイデジカメ」です。ここでは、どんな人にピッタリで、どんな人には合わないのかを整理しつつ、kodak pixpro c1 レビュー全体の方向性を掴んでいきましょう。
おすすめできるユーザー像
まず強く勧められるのは「スマホとは違うカメラ遊びを、できるだけ安く試したい」人です。13MPの1/3型センサーと26mm相当の広角単焦点レンズ、180°チルト液晶という組み合わせで、日中のスナップや自撮り、ちょっとした旅の記録には十分使えます。Digital Camera Worldのレビューでも「この価格なら結果に文句は言えない。初心者やカジュアルユーザーには理想的」と評価されています。
Tom’s Guideは、写りを「懐かしくて不完全」と表現しつつ、その“ゆるさ”が魅力だと指摘しています。アルバムに残っている昔のプリント写真のような雰囲気で、完璧なシャープさより空気感を楽しみたい人には刺さる写りです。日常の何気ない瞬間を軽い気持ちで残したい人、スマホの綺麗すぎる画から少し離れてみたい人には相性が良いでしょう。
もうひとつのターゲットは「とにかく軽くて小さいサブカメラが欲しい」人です。約115gのボディはジーンズのポケットにも余裕で収まり、B&Hのスペックでも4.1oz/厚さ20.3mmと記載されています。トラベル用カメラとしても、普段の散歩カメラとしても持ち歩きやすく、Redditのユーザーからも「スーパー小さくてポケットに入れておけるのが良い」という趣旨の声が上がっています。
不向きなユーザーと注意したいポイント
一方で、「スマホより綺麗な写真を撮りたい」「暗所でもしっかり写したい」という人には向きません。TechRadarのレビューでは、明るい環境ではそこそこ見られるが、暗い場面やデジタルズーム使用時にはノイズとディテール不足が目立つと辛口コメントが記載されています。最新スマホの計算写真と比べると、ダイナミックレンジも高感度耐性も厳しいと言わざるを得ません。
シャッターのレスポンスも「速い」とは言えないレベルです。TechRadarは「シャッター動作が完了するまで約1秒かかり、動体撮影には全く向かない」と書いており、瞬間を狙うスポーツや子どもの運動会用メインカメラとしては役不足でしょう。
さらに、Pixpro C1には光学ズームがなく4倍デジタルズームのみという割り切り仕様です。遠くの被写体をしっかり寄せたい人は、後述するFZ45やFZ55といった“Friendly Zoom”系の別モデルの方が合っています。ズーム・暗所・高精細を求めるなら、このkodak pixpro c1 レビューで見える立ち位置は「あくまでも遊び用」と考えた方がよいでしょう。
基本情報のおさらい:発売状況と主要スペック
Pixpro C1を理解するうえで、発売時期や価格帯、主要スペックのバランスを押さえておくことが大切です。ここでは「どのくらいの投資で、どのレベルの性能が手に入るのか」をざっくりイメージできるように整理します。
発売時期と価格レンジ
Kodak Pixpro C1は2025年中盤に登場したエントリークラスのコンパクト機で、実売価格はおおよそ99ドル/79ポンド、日本円だと1万円前後のレンジに収まります。TechRadarやTom’s Guideでも「約$99のポケットサイズのデジカメ」と紹介されており、新品のレンズ一体型カメラとしては最安クラスの価格帯だとされています。
Digital Camera Worldが伝えるBCNランキングによると、日本の2025年7月コンパクトカメラ売上でPixpro C1はブラックが1位、ブラウンが3位に入り、Kodakはコンパクト市場で21.7%ものシェアを獲得しています。「安くて簡単なカメラ」がトレンドとなる中、C1はまさにその代表格になっていると言えます。
カラーバリエーションはブラックとブラウン(海外ではタンなど)で、どちらもレトロテイストのデザインが特徴です。B&Hではブラック/ブラウン/タンの3色が販売されており、見た目の好みで選べる点も好評です。
スペックのハイライトと割り切りポイント
ハードウェアの核になるのは、有効約13MPの1/3型BSI CMOSセンサーと、35mm換算26mm相当のF2固定レンズです。B&Hの仕様表では焦点距離3.57mm、最大F2、常用ISO100〜1600と記載されており、広角寄りで比較的明るいレンズ構成と言えます。
ピントは固定焦点方式で、通常モードの被写体距離は60cm〜無限遠、マクロモードでは8cm〜無限遠に切り替わります。ズームは4倍デジタルのみで光学ズームは非搭載と、ここは完全に割り切りです。動画は1080/60pに対応し、フルHD解像度で滑らかな映像を記録できます。
背面には2.8インチのチルト式液晶(約23万ドット)が搭載され、180°フリップさせて自撮りに活用できます。記録メディアは最大32GBまでのmicroSD/microSDHCに対応し、ボディ内メモリは非搭載です。USB-C端子から内蔵バッテリーを充電し、公称値で約200枚前後撮影できるとされています。Wi‑FiやBluetooth、アプリ連携などは一切なく、あくまで“単体で完結する”昔ながらのデジカメ寄りの設計です。
画質・実写性能の評価
kodak pixpro c1 レビューで最も気になるポイントが「実際どのくらい写るのか」という点です。ここでは日中スナップと暗所・ズーム時の振る舞いに分けて、海外サイトの評価と実写傾向を整理します。
明るい環境でのスナップ撮影
Tom’s Guideの作例を見ると、快晴の屋外や公園などでは色が鮮やかでコントラストもしっかりしており、SNS用途なら十分なクオリティに見えます。レビュワーは「色は現実的で、全体的にかなりシャープ」とコメントしつつ、13MPという解像度の低さを“懐かしく不完全だが味がある”と捉えています。
TechRadarの評価でも、適正露出が得られる状況ではダイナミックレンジもそこまで悪くなく、風景の空と手前の建物のディテールを両立できているサンプルが紹介されています。Digital Camera Worldも「価格を考えれば結果には文句は言えない」とし、初心者が日中のスナップを撮る分には十分楽しめるとまとめています。
実際のユーザーも同じ印象を持っていて、Redditでは「ローファイだけどそれが魅力」「古い携帯カメラのような色味」といったコメントが並びます。解像感や階調の余裕は最新スマホに及びませんが、独特の“チープ感”を好意的に捉えられるなら、日中のスナップ機として十分遊べるでしょう。
暗所・ズーム利用時の弱点
弱点がはっきり出るのが暗所とデジタルズーム使用時です。TechRadarはISO1600での作例を「ノイズリダクションが細部を飲み込んでしまい、細かいディテールが残らない」と評価しており、夜景や室内のシーンでは画質の劣化が顕著になります。
Tom’s Guideも、F2の明るいレンズ自体は低照度に役立つものの、光学・電子いずれの手ブレ補正もないため、暗い場所での手持ち撮影が非常に難しいと指摘しています。シャッタースピードが落ちた状態での撮影では、ブレとノイズの両方が乗りやすく、スマホの夜景モードと比べるとさすがに厳しい印象です。
ズームについても、4倍デジタルのみなので、拡大すればするほど粗さが目立ちます。TechRadarは「26mm相当の等倍状態で使うのがベスト」と書いており、ズームはあくまで“おまけ”と考えた方が良さそうです。遠くの被写体を狙う用途が多いなら、光学ズームを搭載したFZ45/FZ55など別モデルの方が実用性は高いでしょう。
操作性・インターフェースの使い勝手
Pixpro C1は、最近のタッチパネル全盛のカメラとは対照的な“ボタンだけ”のシンプルなインターフェースを採用しています。初めてのデジカメでも迷わず扱えるのか、レスポンスはストレスにならないのかを見ていきます。
シンプルで分かりやすいボタンレイアウト
背面には方向キーと決定ボタン、数個のファンクションボタンのみという、昔ながらのコンパクトデジカメに近いレイアウトです。タッチ操作は非対応ですが、そのぶん誤タッチが起きないので、誰が触っても同じ操作感を得られます。Tom’s Guideは「ボタンとメニューが直感的で、誰でもすぐに使い方を理解できる」と評価しています。
メニュー構成も最低限で、露出補正・ホワイトバランス・カラーエフェクトなど基本的な項目だけが並びます。TechRadarは「メニューの項目は少ないが、初心者向けとしてはむしろ好都合」と述べており、複雑なカスタムを求める層より、“おまかせで撮りたい層”にフォーカスした設計だと分かります。
シーンモードやフィルターモードも搭載されており、レトロ/セピア/モノクロなどをワンタッチで切り替え可能です。Lightroomで後処理するのが面倒な人は、カメラ内フィルターだけで「トイカメラっぽいKodak C1 実写」を完成させることもできます。
レスポンスとAF性能の実感
操作のキビキビ感については、やや厳しい声が目立ちます。TechRadarは「操作全体が曖昧で鈍く、シャッターを切ってから実際に撮影されるまで約1秒かかる」とレビューしており、スナップのテンポ感はスマホに遠く及ばないと指摘しています。
ピントについても、特に室内や夕方などコントラストが低い場面では甘く感じるカットが出やすいようです。Tom’s Guideのテスターも、マクロモードでの近接撮影でピントがシビアになりやすい点を挙げており、「背景のボケはきれいだが、主題がややソフトになってしまうカットがある」とコメントしています。
Redditでも「フォーカスが時々怪しい」「設定を変えても電源を切るとリセットされる」といった声があり、スピードや信頼性より“あえて不完全なカメラを楽しむ”スタンスが合う人向きだと感じます。速写性やAF追従を重視するなら、同価格帯でもスマホの方が快適という現実は押さえておきましょう。
デザイン・携帯性・ビルドクオリティ
Kodak Pixpro C1は、スペック以上に“見た目とサイズ感”で選ぶ人も多いカメラです。ここではレトロデザインの魅力と、実際に触ったときの質感や耐久性について、海外レビューとユーザーの声をもとに整理します。
レトロな雰囲気と超コンパクトボディ
まず目を引くのが、クラシックカメラ風のデザインです。フロントのシボ加工やシンプルなロゴ配置は、フィルム時代のKodakを思わせる雰囲気があり、Digital Camera Worldも「レトロな空気感と軽さが魅力」と“Pros”に挙げています。
サイズは約103×60×20.3mm、重量は約115gと非常にコンパクトで、B&Hのスペック表でも「ポケットサイズのコンパクト」と明記されています。トートバッグのポケットやジーンズの前ポケットに入れておいても邪魔にならず、「散歩のついでに持ち出すカメラ」として理想的な大きさです。
Tom’s Guideの別記事では、「どこへでも持ち出せるコンパクトさと、意外と便利なフリップスクリーンが一番のお気に入り」と紹介されています。カメラを構えるというより、スマホ感覚でひょいと取り出してパッと撮るスタイルに向いた設計です。
プラスチック感の強い質感と耐久性の注意点
一方で質感については、かなり割り切った作りです。TechRadarはデザイン項目で「薄くて軽く、スタイリングも良いが、触るとかなりプラスチッキー」とコメントしており、B&Hもボディ素材について特別な補強は謳っていません。高級感や所有欲を満たすタイプではなく、良くも悪くも“おもちゃっぽい”感触です。
さらに注意したいのが、底面のmicroSDスロットにカバーがない構造です。TechRadarは「カードがそのまま底面から露出する珍しい設計」と指摘し、水や砂が入りやすい点を懸念しています。防塵・防滴仕様も公称されていないため、悪天候での使用は避けた方が安全です。
Tom’s Guideも防塵防滴に非対応であることに触れ、「雨やホコリの多い環境なら、防水・防塵仕様のWPZ2やPentax WG-1000を選んだ方が良い」と勧めています。タフさを求めるならPixpro C1ではなく、同じKodakファミリーのWPZ2と使い分けるのが現実的です。
動画撮影・Vlog用途での実力
スペック表を見ると「1080p/60fps」「フリップ液晶」と、Vlog向けに見える要素がいくつか並んでいます。実際のところ、Pixpro C1は動画・Vlog用途でどこまで使えるのでしょうか。
1080p/60fpsとフリップスクリーンの利点
B&Hの仕様によると、Pixpro C1はフルHD 1920×1080で30/60fps、HD 720pでも30/60fpsの動画撮影に対応しています。この価格帯で60fpsまで選べるのは珍しく、動きのあるシーンでも比較的なめらかな映像を残せます。
加えて、2.8インチの180°チルト液晶はVlog撮影で大きな武器になります。Tom’s Guideのレビューでは、「当初はそれほど期待していなかったが、実際に使ってみると自撮りでとても便利だった」と好意的に触れています。被写体をフレームの真ん中に入れやすく、友人とのグループセルフィーでも構図を確認しながら撮影できます。
室内での簡単なトーク動画や旅の記録、日常の“ビデオ日記”など、光量さえ十分なら「1万円のVlog入門機」として遊ぶのは十分アリです。映像の質感も静止画同様どこか懐かしく、キレイさより雰囲気重視のVlogスタイルにはハマりやすいでしょう。
手ブレ補正なし・音声まわりの限界
一方で、動画用途でしっかり抑えておきたい弱点もあります。まず、Pixpro C1には光学・電子いずれの手ブレ補正も搭載されていません。B&Hのスペックでも「Image Stabilization: No」と明記されており、歩き撮りや手持ちでのパンニングでは揺れがそのまま映像に出てしまいます。
Tom’s Guideは「F2レンズの明るさは低照度で有利だが、手ブレ補正が無いため暗所での動画撮影はかなり難しい」と述べています。動画で暗いシーンを多く撮るなら、ジンバルやミニ三脚と組み合わせる前提で考えた方が現実的です。
音声についても、B&Hによると内蔵マイクはモノラルのみで、外部マイク端子もありません。環境音や簡単なメモ代わりなら問題ありませんが、トーク系Vlogを本格的にやりたいなら、スマホ+外部マイクの方がコスパが良いケースも多いでしょう。Pixpro C1の動画性能は、「軽い記録用」「レトロ感を楽しむ遊び用」と割り切る意識があるとストレスが減ります。
バッテリー・ストレージ・運用面のポイント
どんなカメラも、運用のしやすさは撮影体験に直結します。ここではバッテリーの持ちやmicroSD運用のコツなど、実際に使い倒すときに気になるポイントをまとめます。
約200枚撮影できる内蔵バッテリー
Pixpro C1は内蔵式バッテリーを採用しており、ユーザーが自分で電池を交換することはできません。充電はUSB-C端子経由で行い、フルHD動画30/60fps撮影にも対応しています。
TechRadarやDigital Camera Worldはバッテリーについて「約200枚の撮影が可能」と評価しており、同価格帯のFZ45(AA電池駆動)やAgfa系コンデジと比べても悪くないスタミナだと述べています。1日散歩に持ち出してスナップ中心に撮る程度なら、充電1回で十分カバーできるレベルです。
とはいえ、内蔵式ゆえに長時間撮影ではモバイルバッテリー前提の運用になります。USB-Cなのでスマホ用のケーブルがそのまま使え、撮影の合間にモバイルバッテリーからちょこちょこ補充すれば“実質無限運用”も可能です。旅行に持ち出す場合は、Type-Cケーブルを1本常にバッグに入れておくと安心です。
microSDカード運用とデータ管理
記録メディアはmicroSD/microSDHCで、最大32GBまで対応します。B&Hのスペックでは内部ストレージは搭載されておらず、「Internal Storage: No」と明記されています。容量上限こそ控えめですが、13MP JPEGのみであれば32GBで数千枚撮影できる計算なので、写真中心の使い方なら問題になりにくいでしょう。
注意したいのが、TechRadarも指摘している底面スロットの構造です。通常のコンデジならドア付きのスロットが多いところ、C1はカードが底面から直接出入りするため、撮影中に不用意に触れてしまう可能性があります。抜き差しの際は必ず電源をオフにし、落下や静電気に気をつけたいところです。
Wi‑FiやBluetoothがないため、写真をスマホへ送るにはカードリーダーかPC経由での転送になります。この“ひと手間”を面倒と感じるかどうかで評価は分かれますが、「撮ったらすぐSNS」というスタイルから一歩距離を置けるので、じっくり選んだ写真だけを共有する習慣を身につけるにはむしろ好都合かもしれません。
海外レビューから読み解く評価傾向
ここまで個別のポイントを見てきましたが、海外メディア全体ではKodak Pixpro C1をどのように評価しているのでしょうか。Tom’s Guide、Digital Camera World、TechRadar、一般ユーザーの声を俯瞰してみます。
Tom’s Guide・Digital Camera Worldの評価
Tom’s Guideのレビュータイトルは「Cheap and cheerful(安くて陽気)」。トーンとしては好意的で、「プロ向けではなくアマチュアとカジュアルフォトグラファーのためのカメラ」「ノスタルジックで不完全な写りが魅力」とまとめられています。
特に評価されているのがフリップスクリーンとマクロモードで、「自分でも必要とは思っていなかったが、実際にはとても気に入った機能」と表現されています。その一方で、明るい屋外では液晶が暗くてほとんど見えない点や、手ブレ補正がない点はマイナスとして挙げられています。
Digital Camera Worldは、「この価格でこれだけ撮れれば文句は言えない」「初心者や気軽に撮りたい層には非常に合うが、経験者の心を掴むには魅力が限定的」と総括しています。つまり、大多数のライトユーザーには十分満足度が高いが、カメラにこだわる読者には“サブ機かおもちゃ”という位置づけが妥当、というニュアンスです。
TechRadarやユーザーの辛口コメント
TechRadarのトーンはやや厳しめで、「安価でスタイリッシュだが、スマホより劣る画質と鈍い操作感が足を引っ張る」と評価しています。特にシャッターラグと高感度画質、デジタルズーム時の劣化を問題点として挙げ、「真剣に写真を撮りたい人にはおすすめしにくい」とまで言及しています。
一方で「ISO100〜200の昼間スナップであれば、色も十分きれいでダイナミックレンジもそこまで悪くない」とも書かれており、条件を選べばそれなりに楽しめるというスタンスです。
Redditの一般ユーザーは、より感覚的な言葉でC1を語っています。「ローファイクオリティだけどそれが魅力」「古い携帯カメラみたいな色味」「長く使うほど好きになってきた」というコメントが多く、「完璧ではないが、ハマる人には刺さる」という評価がにじみ出ています。スマホ画質に飽きて“崩れた画”を楽しみたい層に、ちょうど良いギャップを提供しているようです。
競合カメラとの比較:どれを選ぶべきか
最後に、同じ価格帯やコンセプトの近いカメラと比較して、Kodak Pixpro C1の立ち位置を整理します。ここでは同じKodakのFZ45/FZ55/WPZ2、さらにトイデジ系として人気のCamp SnapやFujifilm系モデルとざっくり比較してみましょう。
Kodak FZ45・FZ55・WPZ2との違い
同じPixproファミリーのFZ45とFZ55は「Friendly Zoom」と名付けられた光学ズーム付きモデルです。FZ45は27–108mm相当の4倍光学ズーム、約16MPセンサー、AA電池駆動で、1080p動画にも対応します。FZ55は1/2.3型16MPセンサーに28–140mm相当の5倍光学ズームを備えた、やや上位のコンパクト機です。
これらと比べると、C1は光学ズームを捨ててフリップ液晶と超小型ボディに振り切った設計です。遠くの被写体を撮る機会が多いならFZ45/FZ55の方が断然便利ですが、自撮り・テーブルフォト・旅スナップ中心ならC1の軽さとフリップ画面が活きます。Digital Camera Worldの日本市場レポートでも、Pixpro C1・FZ55・WPZ2・FZ45の4機種が同時に売れ筋トップ10に入っており、それぞれ用途で棲み分けられていることが分かります。
WPZ2はまったく別方向のキャラクターで、防水15m・耐衝撃・防塵仕様のタフカメラです。海や川、アウトドアでガシガシ使うなら、画質よりタフさと防水性を取った方が長く付き合えます。価格もWPZ2はC1よりかなり高いので、「予算を抑えて日常用」「タフに使うレジャー用」と2台体制で考えるのも現実的です。
Camp Snapや他社トイデジとの比較
海外では、Camp SnapやFujifilmのInstax系など“ローファイ志向のトイデジ”も人気です。TechRadarはCamp Snapを「使い捨てフィルムカメラのデジタル復刻版」と表現し、画質より体験を重視したカメラとして紹介しています。
Camp Snapは画面を持たず、撮った写真は後でまとめてPCに取り込むスタイルなので、撮影中は“結果が見えない楽しさ”があります。一方、Pixpro C1は小さいながらも液晶を搭載し、その場で確認しながら撮影できます。ローファイを楽しみつつも、ある程度失敗を避けたい人にはC1の方が合っています。
FujifilmのInstax PalやMini Evoのようなインスタント系は、スマホ連携やチェキプリントなど、体験の幅は広いものの、セットで購入すると価格が一気に跳ね上がります。「1万円前後で完結するトイデジ」という意味では、Kodak C1 実写の世界はかなりコスパが高いポジションと言えるでしょう。
購入前にチェックしたいポイント
ここまでkodak pixpro c1 レビューを通して良いところ・弱いところを見てきました。最後に、実際に購入を検討する際に押さえておきたいチェックポイントを整理しておきます。
自分に合うかどうかのチェックリスト
まず「明るい日中のスナップが中心か」「暗所撮影がどれくらい多いか」を考えてみてください。昼間の散策や旅行スナップがメインで、夜景や室内をきれいに残す必要があまりないなら、C1の画質でも大きな不満は出にくいはずです。
次に「画質と引き換えに軽さと気軽さを取れるかどうか」。スマホ以上の画質を求める人、拡大して細部までチェックしたい人には向きません。完璧ではない写りも含めて楽しめるなら、このカメラは強い味方になります。
最後に「光学ズームや防水性能が必要かどうか」を確認しましょう。ズーム重視ならFZ45/FZ55、防水重視ならWPZ2が候補に上がります。C1はあくまで“広角単焦点・軽量・フリップ液晶”に特化した一台だと理解しておくと、購入後のギャップが少なくなります。
スマホ・中古コンデジとの比較で考える
同じ予算で考えたとき、選択肢としては「Pixpro C1」「中古の上位コンデジ」「スマホ一本で行く」という三つが見えてきます。画質だけを見れば、中古の高級コンパクトや最新スマホの方が明らかに上です。
ただし、中古機はサイズや重さがネックになったり、バッテリー劣化のリスクも抱えます。スマホ一本で行く場合は、撮影とコミュニケーションが同じデバイスにまとまるため、“撮影に集中する時間”を作りにくいという側面もあります。
Pixpro C1は「画質はそこそこ、でも撮るという行為そのものを切り離せる専用機」という立ち位置です。この曖昧なポジションをどう捉えるかで評価が変わりますが、気軽にポケットに入れておける“第二の目”としては、なかなか面白い存在だと感じます。
まとめ
Kodak Pixpro C1は、13MPセンサーと26mm相当F2レンズ、フリップ液晶という構成で「安くて軽いレトロ系トイデジ」を求める人に刺さる一台です。明るい日中なら色も十分きれいで、ノスタルジックな画づくりがむしろ魅力になります。一方で、暗所やズーム時の画質、レスポンス、手ブレ補正非搭載といった弱点ははっきりしており、スマホ以上のクオリティを求める人には不向きです。
それでも、日本のコンパクト市場でトップクラスの人気を獲得している事実は、「完璧じゃないけれど楽しいカメラ」が求められている証拠でもあります。この記事のkodak pixpro c1 レビューを参考に、自分の撮影スタイルや期待値と照らし合わせてみてください。もし「少し不完全なくらいがちょうど良い」と感じたなら、ポケットにこの小さな相棒を入れて、いつもの街をもう一度撮り歩いてみましょう。
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