室の八嶋

室の八嶋は、小さな池と社の気配が重なり、水面の反射で余白を作れる名所。無風の朝は島影や木立が鏡のように映るので、広角で池の曲線と空を入れると静けさが写ります。望遠で水面のさざ波や水草、しめ縄の細部を切り取れば物語が濃くなる。春は芽吹き、夏は緑の濃さ、秋は紅葉が水面に落ち、冬は枝影がシンプル。PLで反射を整え、NDでわずかに長秒にすると水面がとろりと落ち着く。朝霧が出る日は背景が消えて島がふっと浮き、鳥の着水もアクセントになる。足元が濡れやすいので滑らない靴で、静音で撮ると空気を壊さない。モノクロも相性◎。