富山のいわうちわ

富山のいわうちわは、落葉樹林の林床に淡いピンクの花が貼り付くように咲く早春の名脇役。木漏れ日の斑が出る朝を狙い、ローアングルで花と同じ高さに構えると透明感が出ます。マクロで花芯や産毛を、少し引いて群生と落ち葉のテクスチャーを撮り分けるのがコツ。曇天は色が転びにくく、雨上がりは花びらに水滴が乗って立体感が増し、背景の玉ボケもきれい。踏み込みすぎず静かに、絞りとピント位置を変えて“春の薄さ”を丁寧に写したい場所です。花は低い位置に多いので、地面に近い目線で撮ると背景が整理しやすい。逆光はフレアに注意してレンズフード必携、少し絞って葉脈を残すか開放で夢っぽくするか、現場で迷って遊べます。