華厳ノ滝

落差97mを一気に流れ落ちる日本三名瀑の一つ。エレベーターで崖下の観瀑台に降りれば、轟音と水飛沫が作る虹を超広角で迫力満点に捉えられる。新緑の5月、紅葉の10月、氷瀑となる真冬と、季節ごとに色彩と質感が激変するのが魅力。山肌に点在する十二の副瀑は望遠レンズで切り取ると繊細なレイヤーが際立ち、夜間ライトアップ時は長秒露光で幻想的な紗を表現できる。展望台上部やいろは坂の途中から俯瞰構図も狙える。湖面の霧が滝口を包む早朝はドラマチックで、朝陽が差し込む瞬間に生まれる黄金霧が秀逸。撮影用の足場や手すりが整備されているため安全に機材をセットでき、雨天時には水量が増えて画面全体が白銀のベールとなる。