鳴虫山

東武日光駅から歩いてアプローチできる鳴虫山は、日光連山の前衛として四季を通じて人気の里山。山頂からは女峰山や男体山の堂々たるシルエットと、足元に広がる日光の街並みを同一フレームに収められる。春はアカヤシオやカタクリ、新緑のグラデーションが美しく、秋はカエデとミズナラの紅葉が稜線を染める。広角で岩場や木立を前景に入れ、日光連山を大きく据えれば山岳感のある画に。中望遠では社寺の屋根や街路のパターンを圧縮し、観光地らしい賑わいをアクセントにできる。ガスの日は森の中でのローアングル撮影も楽しく、PLと露出ブラケットで階調を丁寧に整えたい。