蓼ノ湖

蓼ノ湖は、森に抱かれた静かな小さな湖で、風の弱い日には周囲の樹木と空がそのまま水面に溶け込むようなリフレクションが楽しめます。湖畔の小道から広角で水と森、奥の山並みをまとめれば、栃木らしい穏やかな山里の一枚に。春は柔らかな新緑、夏は濃い緑と水の青、秋は紅葉と落ち葉、冬は薄氷や霜が主役になり、季節によって前景の色が劇的に変化します。釣り人やカヌーがいれば点景として非常に優秀で、画面にひとつ添えるだけでスケールと物語が生まれます。霧の朝には湖面が白くかすみ、木々のシルエットだけが浮かぶので、モノクロ仕上げにもぴったりなロケーションです。