神護寺の釈迦涅槃像

横たわる釈迦の穏やかな面差しと衣文の流れは、光の当て方で表情が激変する被写体。堂内は暗めなので高感度＋手ブレ対策が基本、フラッシュは使わず静かに。標準で全体の安定感、望遠で目元・手先・衣の折れを切り取ると“時間の質感”が出る。ハイライトが飛びやすい金箔や白い面は露出控えめがコツ。逆光気味の斜光は陰影が深く、雨の日は外の湿度が持ち込まれて空気が濃い。参道の苔や灯籠、納札など周辺の小物を一枚挟むと物語が締まる。静音シャッター推奨。三脚禁止の場面では柱に体を預け、息を止めて1/60秒を確保。質感はコントラストを上げすぎず、暗部に粘りを残すと美しい。