竹生島宝厳寺宝物殿

竹生島の宝厳寺宝物殿は、琵琶湖の青と島の社寺の気配を“旅の導入”にできるスポット。船着場から続く急な石段、断崖の手すり越しに抜ける湖面、そして宝物殿の落ち着いた外観が一連のストーリーになります。晴れは水面がきらめき、薄曇りは湖が柔らかいグレーに沈んで渋い。広角で湖と伽藍の重なりを、標準で石段と灯籠の反復を端正に。館内は撮影可否を確認しつつ、可なら装飾や金具の質感を高感度で丁寧に。雨上がりは石が黒く締まり、夕方は斜光で刻字が立つので、最後に湖を入れて余韻を残したい。無風の朝は水鏡が狙え、PLで反射を整えると色が締まります。