大岩山毘沙門天（大岩山多聞院最勝寺）

岩壁に張り付くような堂宇と急な石段が迫力満点で、縦位置がとにかく映える名所。広角で岩と建築のスケールを押さえ、望遠で彫刻や金具、濡れた木床の艶を切り取ると密度が出ます。雨上がりは苔と岩肌が黒く締まり、冬は澄んだ空気で輪郭がシャープ。夕方の斜光は凹凸が立体的で、人物を小さく点景に入れると高さが一発で伝わる。階段の手すりを対角線に入れると奥行きが伸び、NDがあれば雲や滝のような水の動きも表現できる。足元は滑りやすいので安全第一。広角は歪みが出やすいので水平垂直を丁寧に、岩の圧を残すなら少しアンダー。晴れの日は強コントラストなので薄曇りが狙い目。