宝厳寺

琵琶湖に浮かぶ竹生島の宝厳寺は、船で渡る“到着の高揚感”まで写真になる寺。国宝の唐門の豪華な彫刻、断崖に沿う石段、湖を見下ろす抜けが被写体の宝庫です。広角で伽藍と水平線を重ね、望遠で金具や極彩色の細部を切り取ると密度が上がる。フェリーのデッキから島影を狙えば旅の序章が撮れ、石段途中で振り返ると湖が額縁になります。秋は紅葉、冬は澄んだ空で輪郭が研がれ、夕暮れは水面が柔らかく反射。NDで波をならし、静寂を強調するのもおすすめです。石段の手すりを前景に入れると高さも伝わります。湖鳥のシルエットも絵になります。