長瀬高浜遺跡

天神川左岸の砂丘下に眠る県内有数の遺跡で、古墳時代の集落と古墳群が重なる“時間のレイヤー”が魅力。移築復元された長瀬高浜1号墳は、川原石の葺石が作る粒立ちが美しく、斜光で陰影が出る夕方が狙い目です。広角で砂丘の広がりと墳丘をまとめ、望遠で葺石の反復や石の隙間の影を切り取ると説得力が増す。風の強い日は草や砂の動きが絵になるので、あえて低速で“揺れ”を混ぜるのも面白い。曇天はコントラストが落ち着き、ディテールが撮りやすい。足元の砂の模様を前景に置くと一気に土地性が出ます。静かに切り取りたい史跡です。