境港

日本海屈指の水揚げ量を誇る境港は、色鮮やかな漁船と巨大クレーン群、荷捌き場に積まれたズワイガニ箱など、活気に満ちた漁港情景が撮れる。日の出前の青い時間帯には岸壁に並ぶ漁火とターミナルの灯が水面に反射し、長秒露光で幻想的な光跡を描ける。朝一番の競りが始まる頃には、威勢のいい掛け声とともに氷煙が舞い上がり、望遠で切り取れば臨場感抜群。周辺には海鮮市場やさかなセンターが集まり、撮影後に新鮮な海の幸を味わえるのも魅力。対岸にそびえる美保湾大橋を含めれば、工場夜景的スケール感のある構図も狙える。季節ごとの旬魚が水揚げされるため、被写体も食も一年を通じて充実する。