西御門の大イチョウ

鳥取県八頭町の西御門の大イチョウは、推定樹齢500〜600年、樹高約30メートル、幹周約8メートルという堂々たる巨樹で、秋には「天まで届く黄金の大木」と呼ばれるほど眩い黄葉に包まれます。集落の奥の高台に立つため、見上げ構図では幹の太さと空の広がりが強調され、逆光で葉を透かせば一枚一枚が光の粒のように輝きます。根元の疱瘡神の祠や石段を前景に入れると信仰の歴史も写し込め、落ち葉の絨毯をローアングルで狙えば、黄金色の世界に迷い込んだような写真に仕上がります。紅葉のピークは短いので、天気予報をチェックしつつ平日早朝を狙えば、人影の少ない神々しい一瞬と出会える確率が高まります。