浄信寺庭園

浄信寺庭園は、池泉と石灯籠、苔むす築山が端正に配された静謐な和の空間。縁側や回廊の影を額縁に低い目線で主石と水面をまとめると奥行きが生まれます。薄曇りや小雨は反射が落ち着き最良、PLで水面のテカりを整えると階調が締まる。灯籠や砂紋は望遠で質感に寄り、露出は−0.3〜−0.7で和のトーンを丁寧に。飛び石から中島へ視線を導く縦位置も効果的。春の新緑、初夏のサツキ、秋の紅葉、冬の淡雪と枝の線までが被写体。人影が少ない時間は縁側の木肌や畳目も前景に生かし、静寂の温度を写したい。和装ポートレートにも好相性で、背景は柔らかくぼかすと品が保てます。