三宝寺の菩提樹

三宝寺の菩提樹は、寺の静けさと相性の良い“葉と光”の被写体。初夏は葉の透過光が美しく、花の時期は淡い香りを想像させる柔らかな画づくりができます。参道の奥行きに樹冠を重ねて広角でまとめると物語が出て、望遠でハート形の葉や幹の年輪を切り取れば、時間の積層が伝わるポートレートに。曇天が撮りやすいです。風が弱い日は葉が面で写るので、樹冠の重なりを意識してフレーミング。逆に風のある日は葉のブレを少し残すと“そよぎ”が出ます。夕方の斜光で幹の陰影が深まり、静謐さが増します。広角で空間、望遠で葉の形、と撮り分けると芯のある作品になります。