貢公園のしだれ桜

貢公園のしだれ桜は、枝が滝のように垂れ下がる春の主役。見上げれば花の天蓋、少し引けば園路や広場を包むピンクのカーテンになり、同じ木でも画が何通りも作れます。広角は幹から枝先までのうねりと空の抜けを、望遠は花房を圧縮して“密度”を狙うのがコツ。夕方の逆光は花びらの縁が光り、曇天は階調が整って上品に写ります。散り際は地面の花びらを前景に置き、奥に枝の残り花を重ねると季節の終盤まで表現可能。ライトアップがあれば低めの露出で背景を落とし、花だけを浮かせると一気にドラマチックになります。開花直後の瑞々しさも狙い目です。