高鉢山

高鉢山(鳥取)は、鳥取県東部に位置する標高1203mの山で、ブナを中心とした広大な落葉広葉樹林とササ原に覆われた静かな山域です。登山道は沢沿いの谷から始まり、やがてブナ林の尾根へと出るため、清流と森の表情を組み合わせた撮影が楽しめます。冬から早春には樹氷が付くこともあり、白く縁どられたブナの枝と柔らかな雪面を広角で捉えると、幻想的なスノーシーンに。展望の開ける場所からは周囲の山並みが重なり合い、望遠で稜線を圧縮すると中国山地らしい重厚な景観を切り取ることができます。人が少ない山域なので、静寂の中でじっくりと構図を探したいフォトハイカーに向いた一座です。