二十六夜山

二十六夜山は上野原市の東端に位置し、月待ち信仰に由来する名を持つ山梨百名山。自然林の尾根道にはエイザンスミレなどの山野草が点在し、春は淡い花と芽吹きが足元を彩る。山頂には二十六夜塔が立ち、南北に開けた眺めからは秀麗な富士や道志の稜線、秋山の里山が一望できる。広角で塔と空を前景に入れ、望遠で富士を大きく切り取れば月待ちの舞台らしいドラマが生まれる。新緑や紅葉は薄曇りの日を選ぶと、PL弱めでも柔らかな階調がきれいに残る。