すずらん池

森の中の池は、初夏の草花や新緑が柔らかい前景になり、木漏れ日が入ると玉ボケまで含めて“優しい一枚”が作れる。朝は無風なら水鏡、霧が出れば背景が溶けて主役が浮く。24〜35mmで岸辺の草を前ボケに置き、85mmで花や水滴、薄い波紋を切り取って密度を上げたい。秋は黄葉が水面に落ち、冬は薄氷で引き算が決まる。PLで反射を整え、曇天の日は階調がきれい。夕方は逆光で水面が銀に光る瞬間があるので連写推奨。NDで1秒前後にすれば静けさが一段深い。花期は白が飛びやすいので露出は控えめに、背景を暗く落として花を浮かせると上品に決まる。