世屋高原

世屋高原は、丹後の山上に広がる草地と林縁が連続し、空の表情まで写し込める高原。朝は霧が谷を埋めて遠景が段々に重なり、夕方は斜光でススキや草の陰影が長く伸びます。広角で地平線を低めに置き、道や柵をリーディングラインにすると奥行きが一気に出る。中望遠で稜線を圧縮すれば“層の風景”に。風のある日は1/10秒前後で草を少し流して動く空気を残し、CPLで空を締めると透明感が上がります。冬の澄んだ夜は星と稜線のシルエットも狙いたい。雲の影が草地を走る日は、連写で光の模様を拾うと臨場感が出ます。夕焼けは空の階調を残すため露出を少し控えめに。