當麻寺東塔・西塔

當麻寺の東塔・西塔は、二基の塔が並ぶ独特の景観が最大の魅力。左右のバランスを生かして正面から捉えると端正に決まり、望遠で圧縮すると屋根の重なりが密に見えて迫力が出ます。春は花々が彩りを添え、初夏は新緑、秋は紅葉が塔の輪郭を引き立てる。曇天は木の階調が豊かで質感が出やすく、雨上がりは瓦と木がしっとり締まります。広角で伽藍全体と空気感を、標準〜中望遠で相輪や軒先のディテールを丁寧に撮り分けると作品の幅が広がります。人物を小さく入れてスケールを伝えるのもおすすめです。歪みを避けたいなら少し引いて水平垂直をきっちり、雨上がりの濡れた石畳を前景に入れると奥行きが増します。