石舞台古墳

石舞台古墳は30余りの巨石を組んだ全国最大級の方墳で、土盛りが失われたことで横穴式石室が露出した独特の景観が魅力。早朝の斜光は苔むす石肌の凹凸を強調し、HDR的な陰影が浮かび上がる。春は周囲のソメイヨシノや菜の花がピンクと黄色の額縁となり、夜桜ライトアップでは石室が淡い光に包まれる幻想世界へ変貌。秋は彼岸花とススキが石と空を彩り、冬は霜柱が縁取りを加える。超広角で石室内部から空を仰げば、巨石のスケール感と開放感が同時に写る圧巻の一枚に。ドローンを使えば方墳の正方形と周濠の輪郭が幾何学的に際立ち、古代のモニュメントをアートとして切り取れる。歴史と造形美を兼ね備えた被写体。