甘草屋敷

甘草屋敷は、甲州らしい土蔵造りと広い座敷、庭の季節の草木が一度に楽しめる庄屋屋敷。春は桜と新緑、夏は濃い影、秋は柿や紅葉、冬は雪と囲炉裏から立つ煙が被写体に。広角で主屋と土蔵、庭をまとめ、室内では障子越しの柔らかな光で生活道具を浮かび上がらせたい。縁側から庭を見下ろすように構えると奥行きが出て、彩度控えめに仕上げれば“時間の厚み”が伝わる一枚に。着物姿を小さく入れると雑誌のような画になります。構図に迷ったら三脚を据えてじっくり光を待ち、露出違いで数枚残しておくと後からのセレクトがぐっと楽になります。