安養寺(米子市福市)

米子市福市の安養寺は、里の暮らしのすぐ隣で“山寺の静けさ”を撮れる場所。朝は斜光が石段や手水鉢の縁をなぞり、木漏れ日が本堂の軒下に柔らかい影を落とします。春は透ける新緑、梅雨は苔と雨粒、秋は落ち葉の層が前景を整え、雨上がりは石が黒く締まって質感が倍増。広角で参道の奥行きを作り、望遠で扁額や木目、刻字を切り取ると“祈りの温度”が残る。人の気配を消したいなら1/2秒前後で流し、静けさを強調するのもおすすめ。レンズは24-70mmが万能で、余裕があれば85mm前後で仏具や花を背景ごと圧縮すると雰囲気が増します。逆光では露出を少し抑え、黒を残すと締まります。