長沢口留番所跡

長沢口留番所跡は、街道の入口を守った“見張りの場所”の名残を、道の屈曲や石積み、碑の位置関係から読み解ける古道スポット。広角で旧道の消失点を作ると旅情が濃く、標準〜中望遠で刻字や苔のディテールを拾うと渋い一枚になります。雨上がりは路面が艶を帯び、秋は落ち葉が石畳に模様を描くので撮り頃。冬は雪で情報が整理され、門や道標の形が際立ちます。夕方の斜光は文字が浮きやすく、街灯が灯れば低速で光跡を少し足して“今の往来”を重ねるのも面白い。霧の日は背景が溶けて道筋だけが残るので、モノクロ仕上げも相性抜群です。