弁天さんのアコウ

弁天さんのアコウは、気根が垂れ下がり幹が絡み合う独特の造形が主役で、南国感と怪物感が同居する面白さがあります。広角で根元から見上げれば“生き物”の迫力が出て、望遠で気根の束だけを切り取れば線と影の抽象に。晴れの日は木漏れ日が模様を作り、雨の日は幹の艶と苔がしっとり映えます。人物を小さく入れるとサイズ感が伝わり、ポートレート背景としても強い。夕方の逆光は気根の輪郭が光り、シルエットでまとめると一発で印象に残る写真になります。足元が滑りやすい日もあるので歩きやすい靴で。気根の影が地面に落ちる時間帯を狙うと、画面にリズムが生まれます。