入道ケ岳のイヌツゲ・アセビ群落

入道ケ岳のイヌツゲ・アセビ群落は、山頂周辺のなだらかな尾根を低木の緑がびっしり覆い、鈴鹿山脈の稜線と重なる独特の風景を見せてくれます。霧の朝は枝先だけが白く浮かび、晴れた日は遠景の山並みと空の青がアクセントに。登山道に沿って続く群落を広角でとらえれば、歩いてきた道のりがそのまま写真のストーリーに変わります。開花期にはアセビの白い房と新緑が重なり、逆光で透かすと柔らかなグラデーションが生まれるので、露出は少し明るめを意識すると高原らしい軽さが出ます。風の強い日は、あえてシャッタースピードを落として枝葉の揺れを写し込み、静かな山頂との対比を表現するのも面白い撮り方です。