不老園の梅

甲府市の不老園は、明治30年開園の歴史ある梅園で、山の斜面に約30種3000本ほどの梅が段々畑のように植えられ、甲州路に春を告げます。紅梅・白梅・しだれ梅が入り混じる園路を登ると、花越しに甲府盆地や富士山を見渡す構図が決まり、望遠で圧縮すれば梅の海の中に山並みが浮かぶよう。朝霧や薄曇りの日は花色がしっとりと出て、石灯籠や東屋を前景に入れると情緒ある一枚になります。茶店の湯気や観梅客のシルエットを小さく添えると、旅情のあるスナップとして仕上げられます。