徳島市のスダチ

徳島市のスダチは、街はずれの段々畑や園地でたわわに実る小粒の柑橘で、濃い緑の葉と艶やかな果実のコントラストが印象的な被写体です。収穫期の秋には、朝露に濡れた果実が柔らかい光を受けてきらりと輝き、マクロで寄れば果皮の質感や水滴まで繊細に描写できます。木漏れ日をバックに大きなボケを作ると爽やかな雰囲気に仕上がり、収穫かごや農具、人の手元をフレームに添えれば、徳島ならではの柑橘のある暮らしを物語として写し込めます。果樹園の奥行きを活かして絞りを開ければ、手前の一房だけにピントを置いた立体的な表現も可能。木箱に詰まったスダチや、料理に添えられたカット面を撮れば、静物撮影の題材としても活躍します。