重要文化財　櫻井家　日本庭園

重要文化財 櫻井家 日本庭園は、たたら製鉄で栄えた櫻井家住宅に付属する池泉鑑賞式庭園で、松江藩主・松平不昧が訪れた際に整えられたと伝わります。庭の主役は落差約15mの人工滝「岩浪の滝」で、背後の山「寿宝山」を借景に、水煙とモミジが重なる姿は圧巻です。座敷や茅葺の茶室から正面を見据えると、滝と池、対岸の紅葉が一枚の絵画のように収まり、秋は特に撮影好機。シャッタースピードを変えて滝の質感を撮り比べたくなる庭園です。春の新緑や雪化粧した冬景色も美しく、座敷からゆっくりと時間をかけて光の変化を眺めていると、滝の水煙や苔の色合いが刻々と変わり、同じ構図でも何枚も撮りたくなる奥行きのある庭園です。