
AdobeがLightroomでついにα7 V RAWへ“暫定対応”


ソニーの最新フルサイズ機「α7 V」で撮ったRAWをLightroomに読み込めない。そんな声が出やすい“新機種あるある”にようやく動きがありました。海外Sony Alpha Rumorsによると、Adobeがα7 Vに対して「Preliminary(暫定)サポート」を追加したとのことです。ただし、ここで手放しに喜ぶのはまだ早い。暫定サポートの中身は「現時点で公式に対応するRAW形式はロスレス圧縮RAWだけ」という条件付きです。つまり、α7 Vユーザーは“Lightroomで運用したいならRAW設定を合わせる”必要が出てきます。
この記事のサマリー

Lightroomがソニーα7 Vに「暫定(preliminary)対応」を追加し、まずはRAW現像の入口が開いた。

ただし現時点の対応は「ロスレス圧縮RAWのみ」で、撮影設定を合わせないと読み込みに制限が出る可能性がある。

運用するにはLightroom/ACRを指定バージョン以上に更新し、しばらくは“完全対応待ち”を前提にしたワークフロー調整が必要になりそう。
「Preliminary(暫定)対応」って結局どういう意味?

Adobe公式の対応カメラ一覧では、Sony α7 V(ILCE-7M5)が「**」付きで掲載されており、これは“Preliminary support(暫定対応)”を示す印です。そして注記として「現時点ではロスレス圧縮RAWのみサポート」と明確に書かれています。
要するに、Lightroom側がα7 Vを「読み込みは始めたが、RAW形式の対応はまだ限定的」というステータスで扱っている、という理解が一番近いです。
対応するために必要なバージョン
Adobeの表では、α7 Vに必要な最低要件として
- Adobe Camera Raw 18.1.1
- Lightroom 9.1
- Lightroom Classic 15.1
が示されています。まずは「Lightroomが最新なのに開けない」という人ほど、この“最低要件”を満たしているかの確認がスタートラインになります。
また、同じ表でα7 Vは「Camera matching profile available:No」となっています。これは、いわゆる“カメラプロファイル(カメラマッチング)”がまだ揃っていない可能性を示す表記です。色づくりをカメラ寄りに合わせたい人ほど、今後の正式対応(フルサポート)を待ちたくなるポイントかもしれません。
α7 Vユーザーが今すぐできること
暫定対応の段階でいちばん現実的なのは、運用を割り切ることです。
1つ目はRAW記録設定を「ロスレス圧縮RAW」に合わせる。Lightroom運用前提なら、まずここ。現時点で“公式にサポートされるRAW形式”がロスレス圧縮RAWだけ、と明記されています。
2つ目は重要撮影は「RAW+JPEG」にして保険を作る。もしRAWが読み込めない状況が残っても、JPEGがあれば編集や納品の最低ラインは確保できます。新機種導入直後ほど、保険を厚めにするのが安全です。
3つ目はすでに撮ってしまったRAWは“変換・別ソフト現像”の選択肢も。どうしても現像が必要な素材がある場合は、ソニー純正の現像ソフト等で一度TIFFなどに書き出してLightroomへ持ち込むという迂回策もあります。
まとめ:一歩前進。ただし“完全対応”ではない
今回のニュースは、Lightroomユーザーにとっては確実に前進です。少なくともα7 VのRAWが「暫定ながら対応リストに入った」こと自体が、今後の正式対応へ向けた第一歩になります。
一方で、現段階ではロスレス圧縮RAWに限定されるため、α7 Vを導入したばかりの人ほど「撮影設定」と「編集ソフトのバージョン」を揃えるのが重要。しばらくは“設定で勝つ”のが、いちばんストレスの少ない運用になりそうです。
Sony α7 Vの最新情報をチェック
Sony α7 Vのスペック・価格・競合比較については、こちらの記事で詳しくまとめています。
最新情報を随時更新中!ぜひチェックしてみてください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
撮影テクから最新ギア情報まで、“次のステップ”を後押しするネタをみんなのカメラSNS公式アカウント(X /Threads /Instagram /TikTok /YouTube )で毎日発信中。
あなたの作品がタイムラインに流れる日を、編集部一同楽しみにしています📷✨
みんなのカメラのアプリでは、最新のリーク情報や人気商品の予約・在庫情報をプッシュ通知でお届け!無料ダウンロードはこちら!







