慈光院庭園

慈光院庭園は、茶の湯と一体となった枯山水庭園が特徴で、書院に座して眺める「一枚の絵」のような構図が完成された空間です。白砂と苔、刈り込まれた植栽、遠くに続く山並みが一体となり、広角で室内の柱や床の間を額縁に使うと、静けさを凝縮したようなカットに。光の向きによって陰影が大きく変わるので、時間帯を変えて訪れると、同じ座席からでも印象の異なる写真が得られます。室内の暗部と外の明るさの差が大きいので、露出ブラケットやハイライト重視の測光を試しながら、自分好みのトーンを探す楽しさもあります。茶席の所作をそっとフレームに入れれば、静寂と集中の時間まで写し込めます。