桃陵公園

桃陵公園は、港町を見下ろす小高い丘に広がる花の名所。春には桜が斜面を覆い、瀬戸内の多島海や港のクレーン、航行する船影を背景に入れると、地域性のある桜景色が完成する。初夏から秋は青い海と空、夕暮れの茜色が主役で、展望デッキや遊歩道のカーブをリードラインに使うと構図が締まる。望遠で島影を圧縮すればパターンが生まれ、広角では花と空の抜け感が気持ちよい。夜は夜桜や街灯りも美しい。桜まつりの日は屋台や提灯の暖色が差し色になり、夜は街灯りと海の反射が花をやさしく照らす。PLで反射を調整し、空の色を引き出すと爽快感が増す。家族スナップはベンチや欄干を前景に、背景に海を抜けば、瀬戸内の風を感じる一枚に。