天人峡

柱状節理の絶壁と柔らかな瀑布が連なる天人峡は、大雪山系のダイナミックさと繊細さを併せ持つ渓谷。春の新緑が淡い翡翠色の水面に映え、初夏にはヤマツツジが彩りを添える。秋は滝と紅葉のコラボ、厳冬期には羽衣の滝が氷瀑となり青白く輝く。朝霧と光芒が交差する時間帯は幻想度MAXで、長秒露光と偏光フィルターを駆使すると絹のような流れが浮かび上がる。谷を流れる水蒸気が朝日で輝く瞬間をとらえるには、レンズヒーターと防水対策が不可欠。紅葉最盛期の10月上旬は遊歩道沿いのカエデが燃えるように染まり、雨上がりの水滴がボケ玉になるのも魅力。