高城山(五條市西吉野町川股)

高城山は奈良県吉野町の奥、吉野山のさらに奥座敷にあたる標高約700mの山で、万葉集にも詠まれた歴史深いピークです。山頂一帯はかつて大塔宮護良親王の詰城が置かれた場所で、今も石碑や説明板が残り、歴史と山景色を一枚に収める撮影が楽しめます。春は眼下に吉野山の千本桜が広がり、淡いピンクの帯と奥に連なる吉野連山を広角で捉えると圧巻です。新緑や紅葉の季節も色彩豊かで、休憩所周辺から望む稜線を望遠で切り取れば、柔らかなレイヤー状の山並みを表現できます。静かな冬枯れの時期には、落葉した枝越しに吉野盆地の灯りを入れたしっとりした夜景も狙えます。