新豊根ダム

新豊根ダムは奥三河の山々に囲まれ、人工物の直線と自然の稜線が強く対比するダム景。広角で堤体のスケールと湖の奥行きを出し、望遠で対岸の木立や放水口のディテール、湖岸の曲線を圧縮すると締まる。春は若葉、夏は雲影、秋は紅葉、冬は澄んだ空気と雪の白で表情が激変。風が止む朝は鏡面反射、雨上がりは濡れた岩と路面反射が渋い。堤頂の手すりや道路のカーブを前景に置くと視線が湖へ流れ、人物や車を小さく入れればスケールも伝わる。夕方〜ブルーアワーは色が残りやすく、NDで長秒にすれば反射が滑らかになって静寂が増す。星が出る夜は湖面を前景に星景も狙える。