位山分水嶺公園

太平洋側と日本海側へ水が分かれる“分水嶺”の物語を、尾根のラインと道標で写せる公園。広角で稜線のうねりと空の余白を整え、標準で石碑や案内板を主役にすると旅の記憶が残る。雨上がりは苔と濡れ石が締まり、雲が低い日は霧が背景を消してミニマルに強い。春は芽吹き、秋は紅葉で額縁効果、冬は澄んだ空気で線がキリッ。人物を点景に入れるとスケールも伝わり、足元の小さな流れを寄りで押さえるとテーマが締まる。広い空に雲の影が走る日が撮り頃。分水を示す一滴や濡れた落ち葉を前景に置くと“ここだけの意味”が強まる。曇天は階調が最もきれい。