松本家住宅

松本家住宅は、格子戸と土蔵が並ぶ静かな町家で、路地全体を使った“縦構図スナップ”が楽しめるスポットです。春は軒先の花、夏は濡れ縁の影、秋は干し柿や紅葉、冬はうっすら積もる雪と、季節の小物が自然に画面に入ってきます。35mm前後で通りと家並みをまとめ、50〜85mmで梁や階段箪笥、古い看板を寄りで狙うと“暮らしの厚み”が写ります。曇天は木と土の階調がよく出るので、彩度控えめの現像にすると渋くまとまり、旅アルバムの一枚としても使いやすいカットになります。現像ではコントラストを抑え、粒状感を少し足すと昭和の古写真のような質感になり、シリーズ全体のトーンも揃えやすくなります。