山田天満宮

名古屋の街中で梅の季節が特に映える天満宮。朱の鳥居と石灯籠、絵馬や撫で牛がコンパクトにまとまり、短時間でも撮れ高が高い。梅雨は濡れた玉砂利が黒く締まり、夕方は提灯の点光が増えて映画っぽい。広角で参道のシンメトリー、標準で扁額や彫刻、短望遠で撫で牛の艶と梅の前ボケを。混雑時は少し遅めのシャッターで人の流れを線にすると、都市と神域の距離感が残る。境内の梅は逆光で透ける時間が狙い目で、露出は朱の飽和を避けて控えめに。雨上がりは水たまりに鳥居が写り込み、ローアングルで二重の朱が作れる。秋冬は木立の影が長く伸び、モノクロにすると線と粒だけが締まる。