月読宮

伊勢の森に点在する四別宮で、白砂利と黒い樹影のコントラストが美しい“余白の神社”。直射より曇天が向き、白砂が飛びにくい朝の柔らかい光が本命。広角で玉砂利の面と社殿の水平を端正に整え、標準で参道の直線、望遠で注連縄の縄目や木肌の艶を丁寧に拾うと格が出る。人の踏み跡が少ない早朝は特にきれいで、露出補正は-0.3〜-0.7が安全。雨上がりは葉の反射をPLで抑えると解像が上がり、秋は落ち葉が面を整える。静けさを壊さないよう、足音の少ない靴で“音まで写す”つもりで構図を作りたい。砂利の粒は低い光で輝くので、朝は特におすすめ。