八幡山古墳(名古屋市昭和区山脇町)

名古屋の街中に残る八幡山古墳は、短い距離で古墳の丸みと都市の気配を同居させられる貴重な被写体。夕方の斜光で影が伸びると曲面が立ち、曇天は階調が揃って落ち着きます。ローアングルで芝や落ち葉を前景に置き、空を広く入れるとミニマル。広角で周囲の歩道や街路樹を薄く入れて“日常に混ざる古代”を、望遠で背景の建物を圧縮してぼかし墳丘だけを浮かせるのも◎。雨上がりは土が締まり、朝露や霜の季節は寄りが映える。モノクロも相性抜群です。春は若草、秋はススキが前景になり、青い時間に街灯を点描で入れると都会の静けさが出ます。散歩者を小さく入れるとスケールも整い、24〜35mm＋中望遠が便利。