大宰府学校院跡

大宰府学校院跡は、古代の官人教育の場を示す礎石列や区画が芝地に残り、空の広さと幾何学が撮れる史跡。広角で石列の反復を強調し、低い位置から畦のようなラインを消失点へ導くと“学びの場”の広がりが伝わります。梅や桜の季節は花越しに石を重ね、夏は入道雲、秋は澄んだ夕光で影が伸び、冬は乾いた空気で輪郭がシャープ。薄曇りは白飛びしにくく階調が素直で、モノクロにも相性◎。朝は人が少なく、石に落ちる影が整然として気持ちいい。近くの水路や木立を前景に入れると古代の景観を想像させ、散歩の人を小さく入れるとスケール感も出ます。