史跡高松城跡（玉藻公園）

海水を引き入れた堀をもつ高松城跡（玉藻公園）は、水面・石垣・松・櫓が揃う“水の城”で、反射を生かすと一気に作品になります。朝は凪のリフレクション、夕方は堀越しの空色が主役。広角で櫓や橋を入れて奥行きを作り、望遠で石垣と松を圧縮すると瀬戸内らしい端正さが出ます。潮位で水面の高さと表情が変わるので通い撮りが楽しく、春は桜、秋は紅葉が彩りに。夜は街明かりが水面に揺れ、長秒露光で静けさを足すのもおすすめです。海城らしく風が通るので雲の表情が作りやすく、堀の水面に波が立つ日はシャッター速度を変えて“揺れ”を描くのも面白いです。