船山神社のクス

船山神社のクスは、太い幹と張り出す根が境内を抱き、巨樹の生命力を間近で体感できる被写体。超広角で根元から見上げると幹のパースが強烈で、鳥居や拝殿をフレームに入れるだけで“神域のスケール”が伝わります。幹肌の割れや苔を中望遠で拾えば質感写真に。霧や小雨の日は背景が整理され、葉の艶も増してしっとりした絵に仕上がります。人物を小さく添えて大きさを見せるのもおすすめです。広角は歪みが出やすいので、端を詰めすぎず少し引いて撮ると端正にまとまります。幹の周りを半周して光の当たり方を探すと、同じ木でも全く違う表情に。参拝者の手を合わせる所作や鈴の緒を点景に入れると、巨樹写真が“物語”に変わります。