ハマボウの群生

ハマボウの群生は、河口や汽水域の水際をレモンイエローの花がびっしりと彩る夏の風景で、潮の匂いと湿った空気まで写したくなる被写体です。干潮時には水辺に近づきやすく、ローアングルから花越しに川面と空を抜けば、南国らしい開放感ある構図になります。花は一日で落ちるため、水面に浮かぶ花びらを中望遠で切り取ると、色と形だけの抽象的な一枚にも。逆光で花弁を透かし、背景にマングローブ状の枝をぼかして入れると、独特の湿地環境も伝わります。