飛騨高山

飛騨高山は江戸期の城下町が残る古い町並と四季折々の山並みが調和し、日本情緒豊かなスナップフィールド。赤い中橋と宮川、朝市の活気、格子戸の町屋が連なる上三之町はタイムスリップ感を演出。春と秋の高山祭では豪華絢爛な屋台曳行と提灯明かりが夜空を彩り、長時間露光で光跡を描ける。冬は雪化粧で木造家並みの陰影が際立ち、夏は川風と風鈴の音色が涼を添える。標高差のある城山公園や東山遊歩道から俯瞰すれば、夕暮れに灯る古民家の灯りと背後の北アルプスが一望でき、シーズンを問わず撮影欲を刺激する。雨の日は石畳の反射が艶やかで、傘を差す人々をアクセントにすると作品に物語性が生まれる。