猿ヶ森ヒバ埋没林

猿ヶ森ヒバ埋没林は、下北半島の太平洋側に広がる猿ヶ森大砂丘の一角で、約2500年前に吹き寄せられた砂に埋もれたヒバの立ち枯れや切り株が、今も砂丘上に顔を出す異世界のような景観です。砂に半分埋まった幹や、風に削られた木肌をローアングルで切り取ると、荒涼とした時間の流れが強く伝わる一枚になります。広角で砂丘の起伏と空の雲を大きく入れれば、ミニマルでグラフィカルな構図に。霧や薄曇りの日には色を抑えたモノクロ調に仕上げると、不思議な静けさがいっそう際立つ撮影ポイントです。観光地化されておらず、人影の少ない砂丘で静かに構図と向き合えます。