国指定天然記念物「実相寺のイチョウ」

国指定天然記念物「実相寺のイチョウ」は、山門前にそびえる東北屈指の巨木で、晩秋になると枝いっぱいに黄葉した葉が波打つようなボリュームで迫ります。根元から見上げれば枝が放射状に広がり、広角の縦構図で力強いパースが表現可能。境内の石段や本堂の屋根を画面に添えると、歴史ある寺とのスケール感の対比が生まれます。落葉期には黄色い絨毯が参道を覆い、人物を小さく入れると物語性のある東北の晩秋カットに。とくに薄曇りの日は色が均一に回り、しっとりした描写が狙えます。早朝の薄霧や小雪が舞う日には、より神秘的な巨樹表現に挑戦できます。