摂取院のイブキ

摂取院のイブキは、半田市前崎東町の寺院境内にそびえるビャクシンの巨木で、目通り3.7m、根回り8m、高さ約15mというスケールから県指定天然記念物にもなっている一本です。ねじれる幹と複雑に広がる枝ぶりは、どの角度から見ても表情が変わり、広角で根元から鐘楼や本堂を入れると歴史を感じるカットに。樹皮の割れ目や苔を中望遠で切り取れば、抽象画のようなテクスチャーフォトにもなります。早朝や薄曇りの日はコントラストが落ち着き、葉の深い緑と朱色の柱や瓦との色合わせも美しく写せます。境内の石段や参道を前景に添えると、地域のシンボルツリーらしい存在感がいっそう引き立ちます。